食いしばり、歯ぎしり、エラの張りが癖になってる人

食いしばり、歯ぎしり、エラの張りがなかなか治らない人へ

こんにちは、生善堂の和田です。今回は、私が食いしばりと歯ぎしりを改善するために取り組んできた体験をお話ししたいと思います。

食いしばりの問題に気づくきっかけとなったのは、歯科医からの一言でした。 「奥歯が沈んでいるね。エナメル質が割れている可能性があるよ」

「奥歯が沈んでいる?」 詳しく伺ってみると、私の奥歯は通常の高さと比べて低くなっており、歯茎に隠れているとのこと。

この時、私はハッとしました。長年悩んできたエラの張りや肩の緊張。その原因が、実は「食いしばり」にあるんじゃないかと。

デスクワークが中心の私は、仕事に集中すると知らず知らずのうちに奥歯を食いしばり、上半身に力が入っていました。

そのため帰宅後は疲労感に襲われるのですが、それが日常となっていたため、当たり前のことと思い込んでいました。

しかし、歯科医からの指摘が気になり、この慢性的な疲れや、エラの張りが改善できるかもしれないと思い、様々な対策をネットで探し、試してみることにしました。

最初はマウスピース。学生時代にスポーツで使用していたので、装着には抵抗はありませんでした。

でも仕事中には着けれないので使うのはもっぱら就寝時。これは慣れる事が出来ませんでした。どうしても違和感があって睡眠の質が悪くなりました。

次はボトックス注射を検討しました。ボトックスは無毒化されたボツリヌス菌を筋肉に注射する事によって3か月から6か月ほど、その筋肉の働きを抑え、結果、顎の働きを抑え、食いしばり、エラの張りを抑制するのですが、

美容外科の知人に相談したところ、エラの張りを抑えて見た目をよくするならボトックスはおすすめ出来るが、歯ぎしり、食いしばりによる、体の緊張なども改善したいなら、ボトックスは打たない方がいいと言われました。

理由として、マウスピースもそうなのですが、結局は対処療法であり、注射を打ち続ける必要があるのと、体が慣れて効果が続く期間がどんどん短くなるという事だったからです。

次に訪れたのは懇意にして頂いてる漢方の先生。食いしばりとエラの張りの事を初めて相談したところ、普段の食生活や習慣を聞かれました。この時ハッとしたのは今でも覚えています。

生活習慣で指摘されたのは、

  • ブラックコーヒーを一日に3杯以上飲む
  • お酒を常飲している(僕の場合は晩酌にチューハイ500mlを二本ほど)
  • 炭水化物の量が多い
  • 食事のスピードが早い(咀嚼回数が少ない) 
  • 喉が渇きやすい の4つでした。

漢方の場合は証(しょう)といって個人の体質や体力、抵抗力、症状の現れ方などを診て、その人にあった漢方薬を処方して頂けるのですが、これが私には効果がありました。

漢方視点による詳しい話は私は素人のため控えさせて頂きますが、かいつまんで説明すると私の場合、

  • カフェインの摂りすぎによる交感神経の興奮、アルコールによる脱水からの電解質不足(特にカリウムとマグネシウム)
  • 常飲によるドーパミン(楽しさを司る物質)に対する感度の低下
  • 腸内環境の悪化にともなうセロトニン不足
  • 炭水化物過多による血糖値の急上昇

などが原因の一部となっていたようです。私は処方された漢方薬を3か月ほど服用したところ、食いしばりが徐々に改善されていくのを実感していました。

しかし、一つ大きな問題がありました。漢方薬が非常に高額だったのです。体質や症状に合わせて調合していただけるものの、毎月の費用が2万円以上もかかりました。食べ盛りの子供が3人いる家計には大きな負担となり、結局漢方薬の服用を断念せざるを得ませんでした。

それでも、この漢方の先生のおかげで症状改善への道筋が見えてきました。そこで別のアプローチを試みることにしました。まず、コーヒーを紅茶に切り替えました(テアニンというリラックス効果のある成分が含まれており、神経を刺激しにくいため)。さらに、サプリメントでマグネシウムとカリウムを補給し、食事は可能な限りGI値の低い食材を中心に摂取するよう心がけました。

その結果、この新しい方法でも食いしばりを意識する時間が減少してきたことを実感できました。

人それぞれ、歯ぎしり、食いしばりを引き起こす要因は違うと思いますが、

普段から摂る栄養、また習慣の見直しも一度試してみてはいかがでしょうか?

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